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ドラッグストアを巡る環境をどう捉えているか。まずドラッグストアについて考えるキーワードは「少子高齢化」についてだと杉浦広一会長は話している。特に高齢化社会に対してスギ薬局が取り扱う商品やサービス、例をあげれば調剤、一般用医薬品、日用品、化粧品、食品などにおいてどれだけ高齢化社会に対応できるかどうかがかなり重要になっている。高齢化問題は健康問題も関係していて、病気や怪我の治療、介護を行うといった分野にとらわれすぎず、病気の予防や未病の状態でのケアなど生活者の健康問題に関して、取扱商品を気にかけながら解決策を提案することが重要である。医療機関との違いはそこにあるのだ。それ故にドラッグストアの役割は広い意味で住民の健康を管理することといえる。特に扱っている商品でサプリメントや一般用医薬品、さらに最近でてきた機能性表示商品などについて情報を伴った提示をすることが重要なのだ。
 
そこで最近は「健康」をキーワードに展開するさまざまな業態が増えてきているが、スギ薬局はそれらの取り組み方と何が違うのか。さまざまな業態が高齢化社会を視野に入れて広告や販売で消費者の購買意欲に働きかけるのは理解できるが、スギ薬局は処方箋調剤、在宅医療から育児用品まで幅広く対応しているのだ。0歳の生まれたての赤ん坊から100歳のご老人までトータルヘルスケアとして対応できるのが強みであると杉浦会長は話す。たくさんの企業は売上高、客数などにこだわりがあると思うが、最近では客数、売上増のため、食品など取り扱いを増やしている企業も多い。たしかにそれも素晴らしい戦略であるが、ドラッグストアは調剤、一般用医薬品、機能性表示食品、化粧品、日用品など、ヘルス&ビューティケアの幅広い品揃えに加え、カウンセリングや情報提案を有していることが重要なのだ。スギ薬局が提案する商品は一時的にではなく、継続して使っていただくことが目的で、そのために情報提供をしその後の経過についても注意しながら観察してケアをすることが重要である。スギ顧客カードシステムには今までにかかったことのある病気や購買履歴などが入っているので、病院からの市販薬や処方箋、サプリメントなどの服用状況に応じた正確なアドバイスができるのだ。これはスギ薬局が第一号店を開設した時から継続している取り組みである。

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