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今回は、松下幸之助が23年間側近として仕えた江口克彦氏に伝えたリーダーシップの奥義の中で、特に心に残った言葉をご紹介して今週を締めたいと思います!これ、かなりじーんときます。

昭和52年11月のある日の松下幸之助の昼食は、うな重でした。松下氏に会社の経営状況を報告し終わると、まだ経営を担当して1年半ほどの江口氏の経営について心配してくれたのか、
松下氏はこう話し出しました。

「きみ、経営というのは、いろいろ問題が出てきて、心休まるということはないやろ。難しいもんや。
まあ、売り上げも考えんといかん、利益も考えんといかん。
それ以上に社員のこと、また、お客様のこととかな、考えんといかんからな。
商売はいつもいつもうまくいくということはない。
むしろ壁にぶつかって、前に進めんことのほうが多い。
まあ、それが経営やな。」

(うな重を食べる松下氏を想像しながらお読み下さい)

「けどな、壁にぶつかっても、それでもうダメやと、お終いやと。
そういうふうに考えたらあかんで。
必ずその壁の向こう側に行ける知恵が出てくるもんや。
わしも長いこと(経営者を)やっとるからな。
もうあかん、これでお終いやと感じることもないではなかったけど、その都度なんとか壁の向こうに行ける方法はあるんや、絶対に行けるんやと、なんとしても壁の向こうに行くんやと。
そう考えて一生懸命、その方法を考えてやってきた。
そう考えると確かに、壁の向こうに行く知恵というか、方法が浮かんでくる、出てくるんやな。

何度もそうやって苦境を乗り越えてきた。
振り返ってみれば、乗り越えてきたんやからな、苦境、苦難だったとは言えんとは思うけどな」

松下氏はそう言うとニコリと笑って、うな重を一口食べては話し、話しては一口食べました。

「きみ、2階があるとするわな。
その2階に上がりたい、なんとしても2階に上がりたい。
そういう思い、熱意があれば、そこいらの石を根気よく集めて、積み上げて、それを登って2階に上がるという工夫、知恵も出てくるし、そうや、こうしようとハシゴを考え出すこともできる。
絶対に2階に上がろうという熱意のある人だけが、結局は2階に上がることができるというわけや」

松下氏は箸を置いて、お茶を飲みながら、

「さっきの壁の話な。あれも壁にぶつかっても、なんとか壁の向こうに行こうと思ったら、左に行って抜け穴はないか、右に行って抜け穴はないか、なければ、壁の下に穴を開けることは出来ないか。
それもダメなら、さっきの2階に上がるようなハシゴが考えられないか。
懸命に考えれば、まだまだ、知恵も工夫も出てくるわね」

そして、再び、箸を使いながら

「だからやな、きみ、仕事をしとっても、もうこれでダメや、お終いやと思ったらあかんで。
そう思ったら、知恵も工夫も生まれてこん。
もうダメだと、壁の前に座り込んでいたり、2階には行けんとへたり込んだら、もう、それで、終いや。

だいたいな、人生でもそうやけど、もうダメや、あかんということはない。
それは、もうダメやと思ってへたりこんで、諦めてしまうからや。
道はいくらでもある。生きる方法はいくらでもある。
きっと、あると思えば、勇気も希望も出てくるしな。
そうすると心に余裕も出てきて、ええ知恵が生まれてくるもんや。
人生でも、経営でも、絶望が、いちばんあかんな。道はある。
まあ、行き詰まっても、行き詰まったと考えたらあかん、ということやな。」

……この感動、伝わりましたでしょうか。何だか泣けてきました。

この2階や壁の話は、私達に置き換えると、何とか施策を成功させたい、お客様に満足して頂きたいー…
そういう熱意があれば、どうやったら成功出来るだろう、満足してもらえるだろうという工夫や知恵が出て来て、絶対に出来る!いう熱意のある人だけが、結局は成功することが出来る、ということです。

これは私に今まで足りなかった部分をまさに突かれている気がしました。
最近こそ、質問する前はまず考えて質の高い質問をすることを意識していますが、ちょっと前までの自分は、業務が作業化して、【考える】ということがほぼ出来ていなかったと思います。
だからここで言う、石を積み上げる工夫や、ハシゴを使う知恵なども生まれてきませんでした。

そしてそれまでの自分は、ミスをしたり指摘を受けると「もうダメだ」と落ち込みがちでしたが、それが余計に、知恵や工夫を生み出せない原因に繋がっていたのです。。

2階には行けないとへたり込んでしまえば、それでおしまいです。
進む道や生きる方法はいくらでもあると信じれば、勇気や希望や余裕が出て来て、良い知恵が生まれてくるのです!

皆さんは今、行き詰まっていませんか?
もう無理だ、と諦めていませんか?

そのような時こそ、行き詰まったとネガティブに捉えず、「何故こうなったのか」「これからどうすれば良いのか」と前向きに考え、何とか道を探して、希望の光を見つけて、知恵や工夫を生み出しましょう!

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