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今回は「キングジム」という会社を紹介したいと思います。この会社は名前だけ聞くと「んっジムってゴールドジムやライザップと似たような・・・」と思うかもしれませんが、何を隠そう、この会社は「キングファイル」「テプラ」等を作っている企業なのです。

オフィスでは必ずと言ってよいほど使用されているものですよね。こういったヒット商品を生み出してきたユニークな経営を少しみていきましょう。

この会社がすごいのは、「商品開発力」です。普通の会社だと、役員会でプレゼンして多数の賛同を得られなければ商品として販売しても良いとはならないはずです。それが、この会社では役員の中に1人でも賛同してくれる人がいれば販売にGOサインが出るそうです。普通じゃ考えられないですよね。

この社長が言っていた言葉で印象的な言葉を紹介します。
「丁度良い市場を狙いに行く、他社が参入するには小さすぎるが、しっかりと売上がとれる市場を狙いにいく」

丁度良い市場とはどのようなものなのか?ですが、どうやら数十億ぐらいの規模のようです。これ以上になると、おいしい市場だということで他社がどんどん参入してきて競争が激しくなる、だけど小さすぎても売上にならない。このバランスが重要なのだそうです。要するに、他社が参入しなさそうなニッチな市場を狙って確実に売上をあげていこうということですね。

この考え方を聞くと、1人でも賛同する人が入れば商品化されることも納得できます。1人でも賛同する人がいるということは、そこにニッチな市場があると捉えているのでしょう。

この社長の話しでは、色々と失敗もしているようです。まぁそう簡単にはヒット商品を生み出すことはできませんよね。ニッチな市場を狙っているだけあって、失敗も多い。ただ、ささる人にはささる。「言うは易く行うは難し」ですね。ニッチな市場といってもビジネスはビジネスですから、それなりの商品力や求めているものが分からないとヒットする商品は生まれません。

狙いをつけるのが非常に難しそうだなという印象ですが、意外にシンプルに考えているみたいです。それは、「従業員の人が実際にほしいもの」が一つの基準になっているようです。手書きのメモ用紙をスマホで撮影してデータ化できるショットノートもそんな発想から生まれたそうです。

次から次へとアイデアを出していかなければいけない世界ですから、なかなか厳しい世界です。だからこそ、「打率1割でホームランを狙う」という考え方は、色々な企業に応用ができるはずです。特に中小企業の経営者は一度、自社に似たような取り組みを導入できないか検討してみる価値がありそうです。

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