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多くの収入を捨て、一度きりの人生を一つの夢に懸けた一人の元大物広告マンのお話をご紹介したいと思います。

数々の有名CMを手掛けてた広告クリエイター、高松聡さん(52)が手がけるCMは、「平和」、そして「自由」など
いつも大きすぎるテーマを背負っていました。

皆さんはこんなCMがあったのを覚えていますか?
国境線のように地面に並ぶカップヌードルを子どもたちが次々と手に取り、境界線をなくすかのように食べる。
最後に流れる「NO BORDER」のコピーは、アメリカ同時多発テロ後に「平和」を願って作られました。

多くの大作を手がけた高松さんですが、50歳で突如「広告クリエーター引退」を宣言しました。
宇宙に行くのだと言います。

6歳の頃、月面着陸を見て宇宙飛行士に憧れましたが、視力が足りず22歳のときに断念。
入社した電通では、一貫してアウトサイダーの道を歩みました。

20代の時は、業界の王者では珍しく「新規開拓」を担当。
ある外車ディーラーには販売していた車を自腹で買い、「御社のユーザーですが、広告について提案があります」と乗り込みました。
38歳の時、世界で初めて宇宙でのCM撮影を行いました。
当初は門前払いを食らったロシア宇宙庁との交渉を、200 ページにもわたる契約書でクリアしたのだそうです。

翌年には日韓ワールドカップの国立競技場でのパブリックビューイングを実施。
今でこそ、国際試合やコンサートを楽しむ手法として定着しましたが、FIFAが公認したパブリックビューイングを有料で行ったのは
世界で初めてだったそうです。

その高松さんが50代で目標にしたのが何と「宇宙飛行士」。
今年6月、宇宙旅行を手掛ける米国の宇宙旅行会社と、国際宇宙ステーション(ISS)への飛行契約を結びました。
ロシア宇宙庁が宇宙旅行会社と組んで提供するプログラムで、民間人もこれを利用してISSを訪問しています。

憧れの宇宙ですが、決断は簡単には出来なかったとのこと。
訓練には1年程度を要するため、仕事はすべて辞めなければなりません。
「豊かな生活が送れる」と思っていた老後の資金も、訓練にすべて使ったそうです。
今年の収入はゼロ。親は「気は確かか」と心配しているのだとか。

実際の訓練も、打ち上げや帰還時にかかる「G(加速度)」のシミュレーションや閉鎖環境にある船内で酸素を一定に保ったり……と楽ではありません。

しかし、高松さんは、50代でのチャレンジをこう考えています。

「子どもには夢があるけど、実現する能力はない。
 一方、能力を身につけた大人は、夢を忘れていく。
 僕は50年で培った能力を、子どものような夢にぶつけてみたいと思った」

・・何でしょうすごいグサリときますね。
確かに子供の頃は、宇宙飛行士でも人魚姫でも、屈託なく夢を持っていた気がします。
それが大人になって、せっかく夢が叶えられるかもしれない状況になっても、「現実、絶対無理だから」と諦めてしまうのはとてももったいないですよね。

私も、未来の自分が「私の人生、最高じゃん!」と思えるように、いつまでも夢を追い続け、一瞬一瞬を後悔のないよう生きていこうと思いました。

皆さんは今、夢に向かって走れていますか?

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