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神戸系ファッション、という言葉を聞いたことがあるだろうか。
神戸・山手エリアの女性が時代の流行にとらわれることなく長年に渡って培ってきたとされるファッションスタイルのことを指している。
1970年代のニュートラの全国的流行を経て、2000年代初頭においては、日本の多くの女性がこぞって神戸系ファッションを取り上げるようになり、それをきっかけとして20歳前後の女性を中心に流行。ひとつの着こなしとして確立された。その特徴は上品(エレガント)で保守的(コンサバティブ)なお嬢様を表現している。
チェスティも神戸発の人気ブランドとして、神戸系ファッションの一端を担っているだろう。30代の女性を中心としたファッショナブルなデザインセンスは好評を得ている。
よく高級ブランドと呼ばれるものがあるが、もともと高級ブランドの多くは王族貴族など特権的地位にある人々が一品ものを高値で購入していたことからその価値が高まっていった。
しかし、現代的な大衆化社会になるに従って、一般大衆に広く販売することが求められるようになってきた。チェスティも人気デザイナーのブランドではあるが、大衆向けのものとして人気を得ている。
大衆経済社会の波の下では従来の特権階級のためだけの存在であることは、企業存続できずに合併吸収されるか、あるいはブランドの死を意味することとなった。そのため、現代社会に生きながらえている「高級ブランド」という一群は、単に高級であるだけでなく、「広く大衆から高級であると認知されること」を自らが継続的に訴える努力をおこなうようになった。
つまり、販売対象を実質的には大衆に拡大しながらも、貴族的価値観あるいは高額であることを納得させられるだけの理由など、「なぜ高級か」を説得するための価値観をブランドに込め、継続的に訴求するようになった。こうして大衆的な販売層に対して、高額商品でありながらも世間の憧れの的となりえたブランドも「人気高級ブランド」と呼ばれることがある。
現代ではどのようなファッションやデザインをブランドと受け取るか、個人によって変化するように思われる。多くの企業が何らかの形で自社のブランド戦略を持っているが、これらの企業を利用するユーザーの同意があって初めて「ブランド」として認知されるため、ブランドのコントロールは非常に困難な作業となる。これらは価格やデザイン、広告戦略、顧客対応など、企業がかかわる行動とステークホルダーすべての総和であるため、純粋な費用の投下だけでは達成し得ない。
一つのブランドは生まれるだけで相当苦労する。それだけに、与える影響力も凄まじい。チェスティなどのファッション業界だけでなく人気ブランドが与える影響は私たちが想像するよりはるかに大きいものだろう。

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